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<title>Blue Moon～蒼い月夜に灯を</title> 
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<modified>2012-05-18T20:03:33Z</modified> 
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<tagline><![CDATA[逢えたことを嬉しく思います。願わくば、貴方様が和んで帰られますように･･････]]></tagline> 
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<title>すこしだけ</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:33Z</modified> 
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<![CDATA[
<p><br />全てを覆いつくすような 息を呑む桃色の嵐<br />美しい花のじれったい幕引きを<br />隣で見ている 麗しい人<br />緑の黒髪の上に<br />ふわりと乗った花びら</p><p>幻想的だと眺めていたら<br />目に入ったなんて言いながら<br />ぶんぶんと犬のように頭を振り出した<br />ったくもう<br />綺麗なのはいいけれど こっちにまで飛んでこないで欲しいよねなんて<br />百年の恋も冷めるような 雰囲気ぶち壊しの発言に<br />僕は笑うしかない</p><p>分かっていたんだ 君はそんな人なんだって<br />全てが 僕の思い通りにはならないし<br />全ての 僕の好みどおりに立ち回ってくれるわけでもない<br />全くの 僕の機嫌を損ねない人というわけでもなし<br />それなのに</p><p>どうしてこんなに</p><p>何でもないよ<br />不思議そうに向けられた視線に 曖昧に首を振る<br />忌々しいほど満開に咲き誇る花が また散った<br />動きにあわせて 僕の頭からも花びらが零れていく<br />なんだか可愛いなんて 固まる僕をよそに抱きしめる君</p><p>ああ なんだ<br />君は確かにここにいる<br />落ち込む僕にも 怒る僕にも 悩む僕にも我関せずで<br />勝手に歌って 勝手に笑って 勝手に走る自由な君<br />温かい体温があって 鼓動を刻んでいる</p><p>もう何でもいいや<br />素直な君なんて気持ち悪いし<br />自己完結してしまった僕に<br />どういう意味だと怒ったように<br />君はだらしない笑顔の僕をその目に映す</p><p><br />鋭くて脆くて よごれている部分もあって<br />思い通りにならないから君が好き<br />一人きりで生きている君が好き<br />それでも皆を愛している君が好き</p><p>綺麗なばかりじゃない僕ですが<br />それでも少しでも君の心を動かせられたなら<br />ずっと傍にいてもいいですか</p><p>そんなたった一つの大事な願いを<br />繋げた右手に込めて きゅっと握り締めた小さな左手<br />驚いたようにはにかむように<br />花と同じくらい 頬を染めた君の横顔に<br />これは少しくらい期待してもいいのかな なんて<br />自惚れてしまう僕です</p><p>すこしだけ 本当にすこしだけ調子に乗ってみるので<br />生意気なんていわないで<br />どうか覚悟をしておいてください</p><p>&#160;</p><p align="right"><a href="http://hs.55street.net/nt/top.html" title="Noina Title"><font size="2">お題提供 Noina Title</font></a></p><p align="right">&#160;</p><a name="more"></a>
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<title>雨のち晴れ</title> 
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<![CDATA[
<p>&#160;</p><p>嫌い<br />醜い<br />嫌だ<br />煩い<br />終いにゃ無言</p><p>否定的な言葉を貰うたび<br />心が軋むようで<br />それでも なんとか<br />ぎこちない笑顔を浮かべられているようです</p><p>読書している時に伏せる瞳が好きだなんて<br />夜空を見上げる時に揺れる横髪が素敵だなんて<br />言っていたあなたが<br />いつの間にやら 口を開くたび喧嘩腰</p><p>ふらりふらり 飛び回っていたわたしが<br />一緒になりたいと思ったのは<br />きっとあなたが最初で最後</p><p>涙目で怒るあなたも<br />本気で怒っているあなたも<br />全部好き</p><p><br />ねえ お馬鹿さん？<br />そんな意地悪な口は どうやって塞いであげましょうか</p><p>そんなにわたしを苛めると<br />ほかの誰かを好きになっちゃうかもよと<br />冗談めかして言ってみれば<br />途端に泣きそうな顔をするものだから</p><p>やっぱりそんな事は自分にはできない なんて<br />再確認したりするのだけど<br />あなたはわたしを分からないでしょう？</p><p><br />どんなに意地悪言ったって<br />どんなに突き放したって<br />どうせホントは好きみたいですから<br />ならばこれくらい許してあげたっていいかもしれません</p><p>そう思いなおして<br />また悪態をつき始めたコドモなあなたの口に<br />ちょんと指で待ったをかける<br />こちらに向けて ぺろりとなめて<br />真っ赤になったあなたの顔を楽しみながら</p><p>ああ<br />やっぱり好き</p><p>そうあなたに言わせるまで<br />さあさあ どれまで待ってあげましょうか</p><p>&#160;</p><p align="right"><a href="http://hs.55street.net/nt/top.html" title="Noina Title"><font size="2">お題提供 Noina Title</font></a> </p><p align="right">&#160;</p><a name="more"></a>
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<title>どうか、消えないで</title> 
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://gwendal.blog.so-net.ne.jp/2012-05-08">
<![CDATA[
<p><br />記憶の中にある声は　すでに消えていて<br />ただ残るのは　優しい微笑みだけ</p><p>人ごみの中で　ぶつかり合いながら<br />冷たい視線と　戦いながら<br />遠慮がちの　言葉並べながら</p><p>大切で単純な思いさえも<br />忘れようとしていたんだ</p><p>懇願するような瞳を鬱陶しく思い<br />恐れた瞳を疎ましく思い<br />輝く者を貶めたいと思い<br />強い者にだけ媚びへつらい<br />弱き者を虐げる　厭うべき輩に成り下がる前に<br />助けてくださいと　言えずに<br />周りに当たり散らしながら</p><p>期限が迫る時計を見たくなくて<br />走り続けた</p><p>虚像を作りたて<br />押し付けてしまった　あの人の<br />言ったことがようやく分かる<br />厳しいことを言っていたように思えても<br />そうなんだ　甘言だけじゃダメになる</p><p>子どもで御免ね<br />そう　言える日は来るのか<br />もう　分からない<br />けど　あれは幻じゃなかった</p><p>あの透き通るような瞳だけは<br />醜い心を糾弾する瞳だけは<br />どうか 消えませんように<br />どうか 忘れませんように</p><p>&#160;</p><p align="right"><a href="http://hs.55street.net/nt/top.html" title="Noina Title"><font size="2">お題提供 Noina Title</font></a> </p><p align="right">&#160;</p><a name="more"></a>
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<title>ユビキリ：主な登場人物紹介</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:33Z</modified> 
  <issued>2012-05-06 05:00:00+09:00</issued> 
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://gwendal.blog.so-net.ne.jp/2012-05-06">
<![CDATA[
<p>&#160;</p><p>CAST</p><p><br />白梅 ―しらうめ―（元々月影という名の鬼）<br />露草 ―つゆくさ―（仏頂面な川本家の長男。八代目栄雅を務めた）</p><p>&#160;</p><p>川本 ―かわもと―（藩主を務める家。代々藩主は栄雅と呼ばれる）</p><p>　　末久 ―まつひさ―（五代目。自分の末の子、約進を疎ましく思い、養子に出す）</p><p>　　定良 ―さだよし―（六代目。長男。約進の反乱を恐れ、末の子を人質として差し出させる）</p><p>　　兼良 ―かねよし―（本妻の子の露草より、明良を可愛がった七代目）</p><p>　　明良 ―あきよし―（妾腹である、兼良の子。九代目）</p><p>　　白露 ―はくろ―（明良の子。幼い頃より八代目のことを聞かされて育った十代目栄雅）</p><p>&#160;</p><p>透影 ―すきかげ―（花咲約進の六男。幼少の頃から栄雅に仕え、兼良に忠誠を誓った忍者）<br />弓影 ―ゆかげ―（元服してから露草に仕えている若い忍者。透影に倒される）</p><p>&#160;</p><p>花咲 ―はなさき―（咲き屋敷）</p><p>　　方雪 ―かたゆき―（怨恨により家族を失い、約進の養父になる初代当主。栗町君近の親友）　　　　　　　　　　</p><p>　　約進 ―やくしん―（優秀さ故に川本家から追い出された二代目。栗町小次郎の親友）<br />　　千代 ―ちよ―（約進の妻。栗町家とは家族ぐるみの親交があった）</p><p>　　太一郎 ―たいちろう―（両家の諍いの真相を知っていた人物。長男。悪戯好きな三代目）<br />　　九次郎 ―きゅうじろう―（約進の五男。事の真相は把握済み。曲者と評価される人物）</p><p>　　塔十郎 ―とうじゅうろう―（三十年以上前に露草を見たことがある四代目。貧乏侍）<br />　　清一郎 ―せいいちろう―（長男。蘭学を学び、後に御殿医となる）<br />　　清治郎 ―せいじろう―（次男。良と恋仲。酒に弱いが、剣術は達者。後の五代目）</p><p><br />栗町 ―くりまち―（食べ屋敷）</p><p>　　君近 ―きみちか―（武術に長けていて人好きのする性格。初代当主。花咲方雪の親友）</p><p>　　小次郎 ―こじろう―（黄邦家から蛍を娶った二代目。親友の花咲約進に援助を申し込む）<br />　　蛍 ―ほたる―（実兄、葉鳥の病気のため、実父の崎二朗から助けを求められた小次郎の妻）</p><p>　　花一郎 ―かいちろう―（商人に転向。主だった交流は途絶えるも、花咲太一郎の親友）</p><p>　　梅太郎 ―うめたろう―（商家として家を大きくする。交友が途絶えているが、塔十郎の友）<br />　　隆吉 ―りゅうきち―（大雑把な性格をしている良の兄。清一郎の親友）<br />　　良 ―りょう―（明るい性格をしている栗町家の娘。清治郎と恋仲）</p><p>&#160;</p><p>桔梗 ―ききょう―（露草が庇って助けた少女。片足を失う。白梅が苦手で、認めにくい）</p><p>&#160;</p><p>&#160;</p><p>皆様、完結までお付き合いいただき、まことに有難うございました。<br />白梅、露草両名に代わりましてお礼申し上げます。</p><p><br />劇的な展開を用意していたわけではなく、長い日常の中でこそ紡がれるような話をぽつりぽつりと繋げていった話でしたが、それでも楽しみにしている、と言ってくださる方がいたのは、とても嬉しい驚きでした。<br />もやっとした終わり方かもしれませんが、続きがあるような、終わりのようなそんな終幕を迎えさせよう･･････そう、全体の5分の4くらい書いた時に決めておりました（微妙）。</p><p><br />それはともかく。<br />このシリーズを最初に考えた時は、酷い話ですがさっさと露草にはお亡くなりになってもらおうと目論んでおりました。<br />誰も彼もがハッピーエンド。<br />そんな話が大好きで、読むのも書くのももちろん好きなのですが、はたして悲しい話を書くことができるのか、自分を試したいというのもありました。<br />それを予告し、書き始めたときは、まさか露草がここまで長生きするとは全く思わず、話もここまで長くなると思いもしませんでした。</p><p><br />1年以上ですね。丁度1年4ヶ月を経て完成いたしました。<br />読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。</p><p>&#160;</p><p>こちらはバッドエンドですが、ハッピーエンドだったらどうなっていただろう。<br />思いがけず自分でも愛着が湧いた話だったので、別バージョンを作りたくなりました。<br />更新はゆっくりですが･･････。<br />もしお暇なようでしたら、下記のアドレスからまた、彼らを覗いてみてやってください。</p><p><a href="http://ncode.syosetu.com/n3403x/">http://ncode.syosetu.com/n3403x/</a> </p><p>＊　肆拾捌（本編：48話目）まではどちらも一緒の話で、<br />　　第参章の「ユビキリ ノ肆拾玖」（49話）から、話が分かれています。</p><p>&#160;</p><p>&#160;</p><a name="more"></a>
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<title>ユビキリ ノ伍拾漆</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:33Z</modified> 
  <issued>2012-05-05 05:00:00+09:00</issued> 
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<![CDATA[
<p>&#160;</p><p>　「結局、梅干なんてそんなに漬けてやれんかったよな･･････」</p><p>　『どうにも梅干を食べたくなる名前だな』<br />　『梅干？』<br />　『ああ、呼ぶたびに梅梅言っているものだから――おい、そこまで笑うことか？』<br />　『･･･なら、漬けるといい。瓶ごと持って歩いたらいいんよ。それやったら好きな時に食べれるじゃろ』<br />　『料理は苦手だ』<br />　『じゃったら私が漬けてあげる。弁当のおかず考えんで済むにー』<br />　『一択だけの弁当･･･』</p><p>　「お腹すいたの？」<br />梅干という言葉に反応したのだろう。桔梗が訝しげに尋ねる。<br />　「ううん。ちゃうんよ」<br />　「･･･」<br />　「ちゃう、けど･･････なあ、桔梗」</p><p>桔梗は視線だけで問うた。<br />　「梅干みたいになれるといいなあ」</p><p>　『小さいのに赤くて、酸っぱくて。一見毒みたいだけど薬のような、そんな物体が好きだ』<br />　『どういう告白？』<br />　『･･･お前じゃない。梅干のことだ』<br />　『はいはい。どういたしましてって言ったらええんよな。いい浸かり具合じゃろ』<br />　『･･････ああ』</p><p>　「どういう意味？」<br />　「小粒でも美味しい薬って意味よ。分からんやったら別に、ええんじゃ」</p><p>ふと笑って桔梗を振り返った。<br />桔梗も何かを思い馳せていたのか、びくりと固まってこちらを見つめる。<br />そこには不意打ちのせいか、混乱と恐怖と僅かな苦しみが見える。それは紛れも無い自分のせいだと自嘲して、また前を向く。</p><p><br />自らがなくなることも今更怖くない。<br />ただ、ひとつ願うとすれば。</p><p>――誰かのために、終れたらいい。</p><p>それは、白梅がずっと抱いていた願いだった。彼が亡くなったあのときから。<br />そのあと更に人を見送ってきた間から。</p><p><br />――なあ、露草。私はまだ生きとるんじゃ。<br />　　ほんに長生きじゃろ？<br />　　けど、それも嫌じゃなくなったよ。<br />　　楽しめているかは分からんけど･･･<br />　　生きるのがいつの間にか辛くなくなっていたのに今更気づいたんじゃ。<br />　　折角じゃ。もっと色んな場所で色んな奴等に逢ってくるよ。</p><p><br />　「･･･白梅？」<br />　「･･････」<br />　「寝ちゃったのね」</p><p><br />風が舞い上がる。<br />途端、懐かしい梅の匂いが鼻をくすぐった。<br />けれども、今度は笑い声も何も運ばずに通り過ぎ、そして消えていった。</p><p><br /> </p><p align="right">―　完　―</p><p align="right">&#160;</p><a name="more"></a><p align="right"><font size="1"></font></p><p align="right"><font size="1">ここまで読んでくださり、ありがとうございました。</font></p><p align="right"><font size="1">次回はおさらいと、後書きの記事になります。</font></p><p align="right"><font size="1">お暇なようでしたら、ご覧下さい。</font></p><p>&#160;</p>
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<title>たくさん、たくさん。</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:33Z</modified> 
  <issued>2012-05-04 05:00:00+09:00</issued> 
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  <dc:subject></dc:subject> 

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<![CDATA[
<p><br />たくさん たくさん　殺してきました</p><p>彼女を助けようかと思う心も<br />彼に同情する心も<br />たくさん たくさん</p><p>あの人を支えようかと思う心も<br />他の人を思案する心も<br />たくさん たくさん</p><p>気遣いも<br />悲しむのも<br />たくさん たくさん</p><p>好きだという心さえ<br />殺してきました</p><p><br />未来に進みたいという思いだけは<br />捨てないつもりで<br />今まで駆け抜けた　そのはずなのに</p><p>屍こそ　転がっていないけれど<br />振り返った後ろは　何故か不毛の荒野</p><p>幾つもの悲しみも幸せも味わい<br />駆け抜けてきました<br />たくさん得た　そのはずなのに</p><p>嘲りこそ　踏み潰してきたけれど<br />振り返った後ろは　何故か嫌悪の視線</p><p><br />全部忘れて<br />全部殺して<br />たくさん たくさん<br />失ってきたらしい</p><p>嫌だ　このまま終るのは<br />たくさんの人を内で殺したまま<br />自分も殺される<br />怖い　このまま終るのは</p><p>今からでも変われるでしょうか<br />たくさん たくさん<br />チャンス逃してきました</p><p>今からでも得られるでしょうか<br />たくさん たくさん<br />チャンス掴みたいのです</p><p>今からでも好きになれるでしょうか<br />たくさん たくさん<br />共に時を過ごしたいのです</p><p><br /> </p><p align="right"><a href="http://allay.chu.jp/_an/" title="哀婉"><font size="2">お題提供 哀婉</font></a> </p><p align="right">&#160;</p><a name="more"></a>
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<title>オルゴールの音色</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:33Z</modified> 
  <issued>2012-05-03 05:00:00+09:00</issued> 
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  <dc:subject></dc:subject> 

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<![CDATA[
<p>&#160;</p><p>ゆっくりと蓋を開けると<br />ほこりっぽい時間の匂いがした<br />この中には何が詰まっているのだろう</p><p>嵌まった宝石のようなガラス細工に胸ときめかせ<br />愛しい人のことを想って<br />ため息を漏らした人がいたのだろうか<br />それとも憎い友を思い出して<br />歯噛みした人がいたのだろうか</p><p>もしかしたら恩人に渡そうとしたまま<br />逢うことかなわずに<br />ずっと持っていた人もいるのかもしれない</p><p>子どもに贈って<br />そのまた子どもに<br />そのまた子どもへ<br />連綿と受け継がれてきたのかもしれない</p><p>もしかしたら価値のあるもので<br />海賊と一緒にずっと海の上を旅してきたとか<br />その前は王様が王女様に贈ったのかもしれないとか<br />もしかしたらスパイの持ち物でどこかに隠された蓋があるんじゃないだろうかとか<br />いろいろ想像が尽きないけれど</p><p><br />ゆっくりと螺旋を回した<br />キリキリと音がして<br />中の歯車が回りだす<br />一音一音<br />柔らかく 絶妙に絡み合って</p><p>何度聴いても飽きない コンサート<br />何故か浮かんでくる歌詞</p><p>歌おう<br />そう呼びかけられているようで<br />眠ろう<br />そう諭されているようで<br />沈むよ 夢の底<br />溶けていくよ はるか彼方</p><p>ころころ零れゆく音の切れ端は<br />まるであなたの足取りのようで<br />過ぎ去る時を一生懸命に駆ける<br />あなたの姿を思い浮かべながら</p><p>そっと蓋を閉め 塞がれる音と一緒に<br />思いを封じ込められたのだと 今日もまた<br />ちょっとだけ安堵する</p><p><br /> </p><p align="right"><a href="http://hs.55street.net/nt/top.html" title="Noina Title"><font size="2">お題提供 Noina Title</font></a></p><p>&#160;</p><a name="more"></a>
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<title>ユビキリ ノ伍拾陸</title> 
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://gwendal.blog.so-net.ne.jp/2012-04-30">
<![CDATA[
<p>&#160;</p><p><br />夜風に吹かれた、野原の中。くすくすと楽しげな笑い声が聞こえた。</p><p>　「なに、笑ってるの」<br />　「うん。お前さんが起きた時、ぼけぼけしとったなあ思て」<br />　「嫌なこと思い出したわね。第一、白梅に言われたくないわ」<br />　「そうかもなあ･･･」</p><p>風が賛同するかのように舞い上がる。<br />途端、梅の甘い匂いが鼻をくすぐった。同じように、誰かの笑い声が微かに聞こえる。</p><p>　「梅見をしているようじゃ･･･」<br />　「ほんとだ、今日寒いのに。物好きねー」</p><p>桔梗がそういった途端、白梅はまた笑い出す。<br />後ろに佇んでいた桔梗はそれを認めると、少し驚いた様子で目の前の白い頭を見つめた。</p><p>　「な、なに･･･」<br />　「いや･･････うん、前もこんなことあったなって」<br />　「ふうん」</p><p>その横顔は寂しそうだった。<br />そう思った桔梗は、何でだろうと薄っすら考えたが、答えもとうに考えつくしたもので、やはり一人は寂しいのだろうと結論付ける。といっても、馴れ合う気にはなれなかった。</p><p>白梅の髪をまた夜風が揺らす。<br />桔梗は干渉しようとしなかった。過去の思い出、これからの歩み、何についても白梅の言うことに従った。<br />けれど実際は、彼女が自分を憎んでいるのだと白梅は知っている。露草がかばった桔梗を繋ぎとめようとして、血を使ったからだ。<br />生と離れた彼女の時は、血がほんの少しだったせいか僅かな成長をした後、完全に止まってしまっている。<br />血は芳香となり、時代も手伝ってか彼女に男女問わず群がってくる群集に辟易していた。</p><p>死の誘いが誘惑となるも、命を助けられた身ではそれも叶わない。<br />その事に苦悩していた時期も白梅は知っていた。それは彼自身も体験し、乗り越えてきた時だからだ。<br />それでも、彼女自身は道連れをつくろうとは思わないらしい。自分のような弱さを見せないなんて、見上げたものだと思った。<br />まだ幼さが残る少女の横顔を盗み見て、また白梅は遠くを見つめる。</p><p><br /> </p><a name="more"></a>
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<title>お願い</title> 
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  <issued>2012-04-29 05:00:00+09:00</issued> 
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  <dc:subject></dc:subject> 

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<![CDATA[
<p><br />どうか　お願いします<br />あなたの笑顔が戻りますように<br />どうか　お願いします<br />あなたの未来がより良いものに<br />どうか　お願いします<br />あなたが幸せになりますように</p><p>願います<br />あなたはわたしを気にも留めていないだろうけれど<br />思いを伝えようとも思わないけれど<br />せめて　せめて願うだけ<br />あなたがいつまでも　笑っていてくれるようにと</p><p>寂しくないように<br />辛くないように<br />たとえ悲しいことがあっても<br />支えてくれる人が　きっと現れますようにと</p><p>いいことばかりの人生じゃないないけれど<br />立ちなおるだけの強さを持っているあなただから<br />わたし　心奪われました</p><p>それでも　立ち向かうのが難しい困難に<br />どうか　打ち勝っていきますように</p><p>たとえ　挫けて落ち込むようなことがあったとしても<br />私だけでも　味方でいたい<br />そんな　浅はかな願いはきっと叶わないから</p><p>歌っていきましょう<br />あなたの幸を<br />願いましょう<br />あなたの歩を<br />笑い飛ばしましょう<br />あなたの憂いを</p><p>どうか どうか叶いますように</p><p>&#160;</p><p align="right"><a href="http://hs.55street.net/nt/top.html" title="Noina Title"><font size="2">お題提供 Noina Title</font></a></p><p align="right">&#160;</p><a name="more"></a>
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<title>別れ</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:33Z</modified> 
  <issued>2012-04-28 05:00:00+09:00</issued> 
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://gwendal.blog.so-net.ne.jp/2012-04-28">
<![CDATA[
<p><br />こんな日がくるなんて<br />思いもしなかった<br />遠くから見つめているだけでもいい<br />だから　ずっと一緒にいたい<br />そんな切ないネガイさえかなわなかった<br />あなたがいなくなってしまう</p><p>こんな日がくるなんて<br />思えなかったの<br />もしかしたらって思うのは最低五年後、十年後<br />だから　こんなに早くいなくなるなんて<br />こんなことってあるの<br />あなたがいなくなってしまう</p><p>こんな日がくるなんて<br />思いたくなかった<br />あいさつして、たまに喋って、目が合うだけで、大騒ぎして<br />だから　考えたくなかったの<br />いつも目で追いかけていた<br />あなたがいなくなってしまう</p><p>こんな日がくるなんて<br />信じられない信じたくない<br />でも　きっと会えるよね<br />会えなくったって<br />出会ったことは一生忘れない<br />あなたがいなくなっても</p><p>&#160;</p><a name="more"></a>
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<title>さあ、</title> 
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  <issued>2012-04-25 05:00:00+09:00</issued> 
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<![CDATA[
<p><br />木蓮のように<br />誇り高く 優しげな瞳をして<br />桜草のように<br />すっくと天を仰ぎ<br />雪柳のように<br />笑いあいながらも 慎ましやかで<br />辛夷のように<br />生をいっぱいに寿ぐ</p><p>そんな人でありたい なんて<br />文豪の詩のような望みを抱いた私です</p><p><br />何かに憂えているような あの瞳が<br />花を見るたびに<br />立ち止まって微笑んでくれるから</p><p>どうかその先に見えるのが<br />自分の姿でないとしても<br />これからの未来に花が添えられていますようにと<br />ただただ願うばかり</p><p>くるりくるり回って<br />あなたの鼻腔をくすぐった<br />憎き綿毛が 自らの未来図なのだとしても<br />たとえそれでも いいでしょう<br />やがて種は芽吹き 花咲き<br />あなたがやがて見つけてくれるだろうと希望が持てるから</p><p>やっと待ち望んだあなたの歩みを<br />誰も祝福していないなんてことは ないだろうから<br />沢山詰め込みすぎて 運ぶのに一苦労<br />そんなリュックサック背負った背中に一声かける<br />諦めるなよ</p><p><br />振り向いた途端<br />かけられた声に ちょっと驚いて<br />すぐさま笑みを返す<br />そちらこそ 俯くなよ</p><p>水仙のように 涼しげな顔をしてみせた<br />そうしたら向こうも<br />ちょっとだけ驚いた顔をしてみせて<br />馬酔木のように 意地悪げに笑った</p><p>まだまだ春は始まったばかり<br />椿のように 胸を張って<br />さあ 歩いていこう</p><p>&#160;</p><a name="more"></a>
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<title>ユビキリ ノ伍拾伍</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:33Z</modified> 
  <issued>2012-04-22 05:00:00+09:00</issued> 
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<![CDATA[
<p><br />桔梗はどう思ったのか白梅の顔をまじまじと見つめて、探るように言う。</p><p>　「あなたが持っているのは、なあに？」<br />　「懐中時計じゃ。ええ音がするよ」</p><p>ほら、と耳の傍まで近づけられると、なるほどこちこち、こちこちと規則正しい音が聞こえてくる。<br />ぱかりと開けると、ビニールに包まれたさっきの写真がもう一枚。<br />あんまし開けとるとすぐにぼろぼろになるかなあ、と寂しそうに茶を飲む姿を見ながら、考え込んだ桔梗は更に聞いた。</p><p>　「あなたたち･･････恋人だったの？」<br />思わず白梅は飲んでいた茶を噴出した。<br />　「そ、それは･･･ぞっとしない話やねえ」<br />　「何よ」</p><p>ここに露草がいたら真っ先に否定しただろう。<br />しかし残念なことに露草はおらず、白梅はただ笑っていただけだった。</p><p>なんだか悔しくて、桔梗は小さく唇を尖らせる。<br />あまりにも大切にしているようだから、そう思ってしまったのだ。そんな深い気持ちはまだ未体験で、ぱっと思いついた関係性がそれだった。<br />よくよく考えると、未来の自分が赤面し、絶句する問いだと分かってもよさそうなものだったが、今はまだ本当に知る由もなかったのだ。それだけ未熟だった。</p><p><br /> </p><a name="more"></a>
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<title>一歩、一歩</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:33Z</modified> 
  <issued>2012-04-20 05:00:00+09:00</issued> 
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  <dc:subject></dc:subject> 

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<![CDATA[
<p><br />大地を踏みしめてみせるよ</p><p>ただ木の葉が風にあおられ<br />ひらひらひらと落ちていくように<br />ぼくは眺めていたんだ<br />自分の行く先を どこにいくのかと</p><p>鳥にたずねて獣にたずねて<br />月を見上げてお日さままぶしく<br />投げやりに歩いていたら<br />どこかにたどり着くだろう</p><p>そんな気持ちで 行ったその先は<br />歩いてきたときと変わらない<br />凡庸な世界<br />平坦で退屈でたまに落石注意な<br />厄介な場所だったよ</p><p>僕にも一応あるんだ 目標<br />僕だって叶えたいんだ 夢<br />けれども星のようにきらきらきらと<br />見上げれるほど目は澄んでなくて<br />まぶしすぎて目を背けるしか出来ない</p><p>流されて あおられて<br />何にも気づかないふり 知らないふり<br />全部素通りさせればいい<br />立ち向かってしまったら<br />きっと 壊れてしまう</p><p>じくじくと痛む胸の中<br />もやもやと霞がかった頭<br />僅かに反対するこころ<br />もういやだ いやだよと<br />避けることを止める声がする<br />それにすら気づかなくなる前に走れ</p><p><br />いつもくらくらしていた<br />夢を追いかける友の姿<br />見るたびに困ったように笑いながら<br />星空見上げ 寂しさ癒していた</p><p>もういいだろう<br />もう十分光は浴びた<br />外へ出て 夕闇に紛れても歩けるだろう<br />これまで捕まえてきた 幾つもの星たちのカケラ<br />集めてランプにするんだ<br />もっと集めたら翼にするんだ</p><p>風にあおられ川に流された<br />葉っぱの行く先は<br />水面を滑ってやがて溜まり<br />錦を織り出す</p><p>押し流す水の流れは<br />草木を潤わせ<br />翻弄する風は<br />春を運んでくる<br />自由に飛びまわる鳥が<br />歌声伝え<br />僕らのまわりを回っている月は<br />夜道を照らす</p><p>僕でさえ 流れを起すことが出来るでしょう<br />僕でさえ 動かすことが出来るでしょう<br />僕でさえ 走りうたう事が出来るでしょう<br />僕にも 必ず何かできることがあるでしょう</p><p><br />幾度 問を投げかけ黙り 自分に失望しただろう</p><p>桜舞い降りたその先に<br />門が見えるよ<br />遅刻しないように足を踏み出した<br />思わず走り出していた</p><p>光を見つめて<br />そこで待つ友の姿<br />そこにある確かな希望<br />そこでもある自分のための仕事</p><p>今度はもうくじけない<br />あきらめないよ だって<br />ここまで何とか歩き通せた<br />何があろうとも<br />また歩き通してみせるから</p><p><br /> </p><a name="more"></a>
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<title>寄りかかっても、いいよ。</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:34Z</modified> 
  <issued>2012-04-17 05:00:00+09:00</issued> 
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  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://gwendal.blog.so-net.ne.jp/2012-04-17">
<![CDATA[
<p>&#160;</p><p><br />「･･････くっ」<br />「グウェン？ 大丈夫か？」</p><p>　荒い息遣いだけが聞こえる。返事をする余裕もないようだった。<br />　異常に疲れている様子からみると、またアニシナの実験に付き合わされたのだろう。<br />　ユーリが心配そうに近づいた。<br />「おれの肩貸すよ。そしたらちょっとは楽に――」</p><p>&#160;</p><p>　動かそうと纏わりつく手をやんわりと外しながら、グウェンダルは片手を壁についた。<br />「いたっ。何すんだよ」<br />「大丈夫だ。一人でも歩ける」<br />　額に鋭い痛みが走ったユーリが恨めしげに見た先には、形の良い人差し指がこちらを向いている。<br />　でこピンされたのだと知って恨み言が口から出たが、それすらも楽しんでいるかのように彼は口角を上げた。　<br />　脂汗をかいているせいで、どうにも痩せ我慢している痛々しい姿にしか見えない。</p><p><br />「――ッ！」<br />　驚いたようにこちらを見返す彼に、ふふんと鼻で笑ってやる。<br />　体の異状が明らかな人物に大して無理やり腕を引っ張って、<br />　しかも挑発するなんて自分でも何をしているのかと思ったが、構わず続けた。<br />「無理したらもっと悪くなんだろ？<br />　ほら。いかにも看病されてますーってのが嫌なんだったら寄りかかるくらいでもいいからさ。<br />　くっそー、もう少し身長あったら無理やり負ぶっていけるんだけどな」<br />　グウェンダルは、ぶつぶつ呟きながらも諦めようとしないユーリの旋毛を見下ろしながら、かすかに笑った。<br />「当分無理だろうな」<br />「いーや、絶対越してやる。グウェンダルちっちゃいなーって言ってやる」<br />「小さい夢だ」<br />「うくっ。小さい言うなー！」</p><p><br />　やがて緑色の軍服と黒色の上衣を着込んだ二人は、毒づきあいながらも二人して扉の向こうへと消えた。</p><p>&#160;</p><p align="right"><a href="http://allay.chu.jp/_an/" title="哀婉"><font size="2">お題提供 哀婉</font></a> </p><p align="right">&#160;</p><a name="more"></a><p>&#160;</p><p>&#160;</p><p align="right"><font size="1">絶対弱みを見せようとしない、死期が近づいた猫のようなグウェンダル。<br />心配するユーリ。<br />そして何年か前の話にリンクすると、同じように心配するヨザック。<br />誰に対しても突っぱねるけれど、一歩踏み込めば来る者拒まず、なグウェンダル。</font></p><p align="right"><font size="1">ごちゃごちゃ書いてはいますが、でこピンしたグウェンダルが書きたかったのは明白です。<br />いや、可愛いじゃないですか。そういう状況での照れ隠しみたいなやつ。<br /></font></p><p align="right"><font size="1">幾つになっても可愛げのある大人、ってなんだかいいですよね。</font></p><p align="right"><font size="1"></font></p>
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</entry>
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<title>安心</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:34Z</modified> 
  <issued>2012-04-14 05:00:00+09:00</issued> 
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  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://gwendal.blog.so-net.ne.jp/2012-04-14">
<![CDATA[
<p><br />ほけほけ ほけほけ<br />みんなが緩みきって<br />ぽかぽか ぽかぽか<br />太陽の光浴びて<br />ほかほか ほかほか<br />挨拶交わしてる</p><p>きょっ きょっ<br />慣れないウグイスの青い声に<br />さわ さわ<br />そよ風に吹かれる笹の音<br />わく わく<br />少しだけ膨らむ 期待感</p><p>丸っきりの春は やだな<br />春に近づくこの時の<br />冬から春に近づく 桜の準備期間中<br />風はぬるくなってきても<br />未だ冷たい夜風が吹くこの日に</p><p>くるり 回りだす砂時計<br />ほろり 落ちる目の鱗と<br />ふわり 微笑む彼らに</p><p>頑張ったね また<br />同じようにまた これからも<br />過去みたいに踏ん張れるよって<br />まるで 祝福してくれるみたいだ</p><p>あなたのために 手を広げて<br />あなたのために 笑おう<br />そしていつか皆のために<br />不確定ないつかじゃなくて<br />そう遠くない未来に笑いあえるまで<br />あと僅か</p><p>&#160;</p><a name="more"></a>
]]> 
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</entry>
<entry>
<title>ユビキリ ノ伍拾肆</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:34Z</modified> 
  <issued>2012-04-12 05:00:00+09:00</issued> 
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  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://gwendal.blog.so-net.ne.jp/2012-04-12">
<![CDATA[
<p>&#160;</p><p>桔梗はあの時の事を思い出したようだった。<br />片方無くなった自分の足を見て驚いたようだったが、すぐに悔しそうに唇を噛締める。</p><p>　「あの人は･･･」<br />　「あの人？」<br />そうは言いながらも、白梅は本当は誰か分かっていた。<br />　「私を、庇った人。あなたじゃ、ないでしょ？」</p><p>色、覚えてないもの、と桔梗は頭を指差しながらそう言った。<br />銀髪の事だろう。薄暗かったから見えなかったはずだとは思ったが、どちらにせよ彼女を助けたのは自分じゃない。</p><p>　「私は･･･自分で落ちたのに」<br />　「･･････ほうね」</p><p>そうだろう、とも思っていた。<br />気絶していたとも考えられたが、あの落ちっぷりは見事なものだった。受身を取ろうともせず、何もかも投げだした、絶望の落下。<br />自分を傷つけるつもりが、他の人を傷つけてしまったことが悔しくて仕方ないらしい。いや、それとも情けないのだろうか。</p><p>そんな桔梗のために露草がいなくなったのだが、不思議と腹は立たなかった。何となく、それが理由だったとしても怒らなかった気がするのだ。<br />感情はきちんとある。命の重みも分かっていただろう。もしかしたら命を大切にしろと説教していたかもしれない。<br />けれど、自分が傷ついた事に関しては、笑って許した気がするのだ。それが生きるきっかけになったのならと、笑って。</p><p>どうしようもなく、不器用だった。<br />彼も、自分も。<br /> </p><p>　「あいつは露草じゃ。ほれ･･････こんな奴じゃった」<br />手を出すように促されて、広げると、冷たいものが転がった。<br />　「ペンダント？」<br />　「ロケットじゃ。開けてみ」<br />言われたとおりにすると、中には真面目そうで精悍な男性の写真が入っていた。</p><p>　「･･････」<br />　「それが露草。写真嫌いでなあ。残ってるのはそれくらいじゃ。旅をしとったから、形見もそれだけ」<br />　「いまは」<br />　「もういないよ。出血が酷かったけん、助からんかった」</p><p>&#160;</p><p>もしかしたら助けられたかもしれないが、その反則技は既に一回使ってしまった。そして彼はそれを望んでいなかったのだ。<br />少なくとも、今回は望んでいなかった。<br />前の歩みにおいて、彼がそれを憂えていたかは分からない。けれど、彼は「後悔していない」と言っていた。白梅はその言葉だけは信じられた。あの時、あの決定から始まった生は、決して彼を苦しめていなかったと、そう思いたい。</p><p><br /> </p><a name="more"></a>
]]> 
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</entry>
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<title>曇りのち、晴れ</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:34Z</modified> 
  <issued>2012-04-11 05:00:00+09:00</issued> 
  <id>tag:blog.so-net.ne.jp,2012:gwendal.52436171</id> 
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  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://gwendal.blog.so-net.ne.jp/2012-04-11">
<![CDATA[
<p><br />その口からは<br />誰かを褒める美しい言葉が湧き出てきます<br />お日様のように<br />生を寿ぐ麗しい言葉が満ちあふれます<br />泉のように</p><p>同じようにその口からは<br />誰かを貶す刺々しい言葉が突き出されます<br />弓矢のように<br />夢を打ち砕く寂しい言葉が吐き出されます<br />排水溝のように</p><p>見目形麗しく<br />微笑む笑顔が眩しいその方の名前が<br />忌々しいものになるのか 慕われるものになるのか<br />どちらでしょうか</p><p>ああ キレイな言葉を知っているのに<br />汚い言葉しか使えないなんて<br />ああ キレイな言葉を持っているのに<br />上辺だけ飾るようにしか使えないなんて<br />ああ なんて勿体無いのでしょう</p><p>どうかこれからの人生<br />気落ちしている人を慰めて<br />心からの笑顔を見せられる人になれますように<br />そんな姿を見て 好きになってくれる方が増えますように</p><p>&#160;</p><a name="more"></a><p>&#160;</p><p>&#160;</p><p align="right"><font size="1">どうでもいいことですが、記事が555記事目になりました。</font></p><p align="right"><font size="1">ごーごーごー！　いぇー！</font></p><p align="right"><font size="1">・・・・・・。</font></p><p align="right"><font size="1">今後とも、よろしくお頼み申し上げます。</font></p><p align="right">&#160;</p>
]]> 
</content>
</entry>
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<title>ユビキリ ノ伍拾参</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:34Z</modified> 
  <issued>2012-04-04 05:00:00+09:00</issued> 
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  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://gwendal.blog.so-net.ne.jp/2012-04-04">
<![CDATA[
<p><br />　「約束･･･、約束じゃ」</p><p>笑ってはいたが、とても悲しそうな顔で、男は背を向けたまま何かを呟いていた。<br />けれど体は燃えるように熱い。また景色は遠ざかっていった。</p><p><br />　「起きたかね」<br />　「･･････」<br />　「･･･ああ、無理に喋らんでいい。まだ熱があるみたいじゃ」</p><p>白銀の髪をした男はあらゆる意味で人間離れしていた。<br />達観したような瞳で、こちらを優しく見据えている。</p><p>　「誰？」<br />　「じゃろうね。私は白梅。･･･河野、白梅」</p><p>残されたものは目には見えないけれど、たくさんあった。<br />この名前もその一つ。大切な遺産。噛締めるようにその響きを口にする。</p><p>　「お前さんは？」<br />　「･･････」</p><p>寝台に横たわったままの少女は、その問いに顔を背けた。<br />自分が何者かなんて知らないし、知りたくもない。</p><p>　「名は捨てたかな？ ･･･なら」<br />男はぐるりと部屋を見回した。病室のために味気ない内装だが、その中にこじんまりとした額縁に収まっている一枚の花の絵がある。</p><p>　「青い花･･････そうやねえ。お前さんは青が似合う気がする。桔梗、なんてどうじゃ？」<br />　「桔梗」<br />　「うん。嫌や無かったらその名で呼ぶけど」<br />　「･･････」</p><p>少女――新たに桔梗と呼ばれた少女は沈黙し、本当に小さく頷いたように見えた。</p><p>　「よろしく、桔梗」</p><p>&#160;</p><a name="more"></a>
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<title>君の悪戯は全部お見通し</title> 
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  <modified>2012-05-18T20:03:34Z</modified> 
  <issued>2012-03-30 05:00:00+09:00</issued> 
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<p><br />そもそも、城が無駄に広いからいけないんだ。<br />どうしたって死角は出来るわけで、あんな経験をしたら試してみたくなっちゃうじゃないか。</p><p>そう言ったら、いつも通りの呆れ顔でため息をつかれた。<br />なんなんだ、そのどうしようもないっていう表情は。</p><p><br />フォンヴォルテール卿はその日、らしくなく焦っていた。<br />どうして揃いも揃って、期日が今日の書類を今日出してくる。<br />期限を今日見て、慌てて作成しているのじゃないだろうか。それなら不備も多いだろう。<br />手直しを考えればさらに無駄な労力と時間がかかるのだから、<br />もっと余裕を持った書類作成を心がければいいのに。というか、集計作業等は早くから取り掛かるべきだろう！<br />数項目だけ出してきて、残りは「結果待ち」だなんて言い訳は見飽きている。<br />集計を始めて書類を作成した日付も記させなければ駄目なのだろうか。<br />いや、それならそれで誤魔化すに決まっている。<br /><br />まあいい。こんな有様なのはいつものことだ。<br />領主たちや自分の部下たちに出させる報告書は、大体期日どおりに有る程度見られる様で提出されるが、<br />十貴族の幾人かに書類の提出を求めたところ、<br />地位ゆえの傲慢さなのか領主としての仕事に追われているのか、なかなか期日に間に合わない者もいる。<br />どちらにせよ、自らの器の狭さが原因だ。それならそれで、対策をしておけばいいのに。<br />こんなことがあろうかと、本当に必要な期日――自分の中では「裏期日」としているが――<br />それよりも二週間前に期日を設定しておいてよかった。<br /><br />しかし、不備や修正を全て洗い出して、更なる提出を求めるために、今夜中には見直しを終らせておかなくては。<br />連絡や発送は明後日までには。<br />そんなことを考えていると、曲がり角を曲がろうとしたとたん、<br />声をあげながら飛び出してきた黒い影がいた。思わず脱力してしまう。</p><p>&#160;</p><p>「･･････何をやっているんだ」<br />「だって、難しそうな顔して歩いてるからさ。ちょっと和ませてやろうかななんて思うじゃん。<br />　『わ！』って声をかけて驚いた顔とか見てみたいじゃん」<br />「お前は12歳児か」<br />「え、何それ」<br />「考え方が幼いという意味だ」<br />「ああ、日本で言うところの三歳児みたいなもんだな？ って、失礼だなー。<br />　中一くらいの年齢だろ、それだったら幾らおれでもしっかりしてるって」</p><p>眞魔国での見た目年齢でいうなら三、四歳程度の外見だろうに、<br />それを失念しているユーリは唇を尖らせる。<br />そうするとますます子どもに見えて、グウェンダルは脱力した。</p><p>「しっかし、あんたって驚かないよなー。驚いた顔を見たのってアニシナさん関係くらいだもの」<br />「あいつの名前を無闇に出すな。いつ忍び寄ってくるとも限らない」</p><p>噂をすれば影、というのは眞魔国でも共通らしい。<br />大きな手のひらで口を柔らかくふさがれ、ユーリはごめん、と囁いた。</p><p>「第一、隠れるならばもっと気配を消しておけ。お前は気配が強すぎる」<br />「気配なんておれ分かんないよー。何、それでばれちゃったの？」<br />「まあ、そうでなくとも子どもの考えている事は単純だからな」<br />「子どもっていうなー！」</p><p>&#160;</p><p>お子様はお子様なりに、怒ったら怖いんだぞと、怒り顔をしてみせるユーリに<br />出来るものならやってみろとグウェンダルは笑った。<br />そこまで言うなら絶対驚かせてやる、ときらきら輝く瞳に、<br />欠片も似ていないはずなのに過去の自分が重なって見えた気がした。<br /><br />どうせ自分が何十年前に考えた事と、さして変わらないだろう。<br />子どもの考える悪戯など、大抵似たり寄ったりなのだから。</p><p>&#160;</p><p align="right"><a href="http://allay.chu.jp/_an/" title="哀婉"><font size="2">お題提供 哀婉</font></a> </p><p align="right"><br /> </p><a name="more"></a>
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<title>ユビキリ ノ伍拾弐</title> 
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  <issued>2012-03-26 05:00:00+09:00</issued> 
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<p><br />　「･･･今は？」</p><p>俺がいなくても生きていけるだろうか？<br />そんな事を聞いてみたくなった。けれどそれもおかしな問いだ。だって自分は彼の親でもないのだから。<br />けれどさすがに友人、それも親友くらいには昇格しているだろう。</p><p>　「悲しいよ」<br />　「･･････」<br />そんなことを言われても。<br />　「けれど、楽しかった。･･････なあ、露草」<br />　「なら、もっと楽しめ。人のために、生きていけ」</p><p>頑張れよ、と言うと何ともいえない顔をした。嬉しいような面倒くさいような悲しいような、呆れた顔。<br />どういう意味だろう。</p><p>　「何やろなあ。露草、お母さんみたいじゃ」<br />　「――ッ!?」</p><p>衝撃だった。<br />そこはせめて父親と言うべきではないだろうか。というか、彼との正確な年齢差は知らないのだが、自分はそこまで老けているのだろうか。<br />死を甘受しようとしている時点で、白梅を追い越しているのは間違いないのだが。</p><p>　「おんしが守ったこの子は必ず生かしてみせる。私も、生きてみせる」</p><p>約束、と笑った白梅の顔はすでにぼやけていた。<br />声も遠くに聞こえる。<br />けれど自分の小指に絡んだ感触だけははっきりとしていた。</p><p>　「ありがとうな、露草」</p><p>お疲れ、と言った白梅の言葉は既に聞こえていなかったし、声ももう発することは出来なかったのだが、露草は笑った。<br />そして朝陽に照らされながら、「ありがとう」と動かされた唇の動きを、白梅は確かに読み取ったのだった。</p><p>&#160;</p><p>&#160;</p><a name="more"></a>
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