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届かない遠く置き去りにされた時間 [学園アリス(止)]

「お久しぶりです、佐倉蜜柑です!」
「流架です・・・・・・」
「ヤア、皆。なっちーダヨ!」
「誰がなっちーだ。手前余計なこと言うと燃やすぞ」
「なんやー、棗がずっと黙っとるから言うてやったんにー。
 あ、イタタ髪引っ張るのやめてー」
「棗、もうその辺にしておきなよ」
「ルカぴょん、水戸黄門みたいや」
「え、そう?」
「うんっ」

「で? 何で俺がんなトコに来させられてんだ」
「ああ、なんかな? 管理人さんが久しぶりに書きたくなった言うとったよ?」
「ふざけんな・・・・・・ッ!」
「うわ、棗! 駄目だよ、こんなとこでアリス使っちゃ!」
「危ないやんか! ってかいつもより火でかくない?
 ああ! 管理人さんがあんなに黒く・・・・・・! ご臨終やー」
「佐倉、あれは豚の照り焼き・・・・・・」
「へ? ホンマやなー。なんでこんなとこに豚の照り焼きが・・・・・・って蛍!?」
「ん・・・・・・成功ね。次はステーキでも作ってみようかしら。
 あら蜜柑。どうしたのそんなに大口開けて。
 馬鹿みたいに見えるわよ」
「どうしたのやあらへんよっ。えー、なんで蛍ココにおるん!?」
「面白そうだったから。それより蜜柑も食べる?」
「蛍がウチに食べ物くれるなんて!
 ・・・・・・でもなんでいきなり豚の照り焼きなん? 管理人さんと間違えてしもうた」
「アリス誘発&吸引装置が完成したから、棗くんのアリスで試してみたのよ。
 いい焼き加減でしょ?」
「絶妙やな」
「今井、お前・・・・・・」
「アリスの誘発と吸引ができたんだから、溜めておくこともできそうじゃない?」
「今井? それってどういう・・・・・・」
「――――ッ」
「何でもないのよ。ルカくん。何にも」

「・・・・・・? まいっか。えっとーでは今日のお題を発表しまーす!」
「「お題?」」
「何だソレ」
「ふっふっふ。ただ喋るだけじゃあ芸があらへんやろ?
 やから管理人さんからテーマを頂戴しました!」
「テーマトークだったんだ。てっきりフリートークだと思ってた」
「安心しろ、大体の奴がそう思ってる」
「ズバリ、『届かない遠く置き去りにされた時間』でっす! はい皆、頑張ってトークしよ!」

「「「・・・・・・・・・・・・」」」

「え、どうしたん? 三人とも無言で」
「これってさ、テーマじゃなくてタイトルじゃないのかな?」
短編小説にありそうな題よね」
「おい誰だこいつに司会任せた奴。やっぱ燃やしてくる・・・・・・」
「あ、待ってよ棗!」
「私も加担するわ」
「ああ! 皆ー! うう、行ってもうた・・・・・・
 ホンマに置き去りにされた時間やあ・・・・・・」

「はいっ。佐倉蜜柑さんが見事にスベりましたねー。
 こんな微妙な空気になったところでそろそろお別れの時間になりましたー!」
「何か全部において微妙な空気になったじゃない!
 だから佐倉さんに任しておいて大丈夫なのって言ったのよ」
「心読み君にパーマ!? なんでここに」
「っていうかさぁ。
 僕コレがここでの初登場なんだけど
 終わり間近のこの登場ってひどくない?」
「私もよ。というかアンタが喋るから長く話せないじゃない。ちょっとマイク貸しなさいよ」
「嫌だよ。では皆様御機嫌よー」
「ちょっと、心読み君? どこに向かって喋って・・・・・・
 っていうかこれ本当に終わってしまうん!?」

 

お題提供 Noina Title

 

おわび


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波 『流架』 [学園アリス(止)]

「うう・・・・・・」
「・・・・・・」
「み、蜜柑ちゃん・・・今井さーん・・・」
「何なんだ・・・この風景」
「よく見る風景になってきたね、これ」

俺達が教室に来ると、今井は何やら金儲けの本を読み、
その側では佐倉が泣いていた。
必死に委員長が宥めようとするも、直らないらしい。
飛田:「あ、棗君に流架君」
こちらを振り返ると、少しこの状況から解放されたかのようでほっとした表情になった。
   「どうかした・・・?」
飛田:「ああ、うん。前、僕達卒業生のために演奏したでしょ。それが気に入ったのか
    蜜柑ちゃん、蛍ちゃんに分かりやすい楽器とか作れないかって言って」
   「で?」
ぶんぶん、と飛田は首を横に振った。
飛田:「面倒くさいって・・・」
棗: 「大体予想はつくことじゃねーか。何とかの一つ覚えって言葉、知らねーのかよ」
棗が面倒くさそうに言うと、耳に入ったようで佐倉はこちらへ突っかかってくる。
佐倉:「いつウチがバカになったんやー!!」
棗: 「何だ、自覚してたんだな」
淡々と返す棗。
漫才のように息が合っている。

佐倉:「ふん! ・・・なあ、ルカぴょん!」
   「え・・・」
佐倉:「ルカぴょんはひどいって思うよなあ? 折角皆に素敵な演奏聞かせよー思たのに」
   「あ・・・で、でも佐倉はこの前リコーダー吹いてたじゃないか。他にも吹けるのとかないのか?」
俺が言うと、悲しそうに目を伏せる。
どうやらリコーダーしか吹けないらしい。
佐倉:「吹けへんねん・・・。だから、少し簡単な楽器作ってもらおうかと・・・」
棗: 「バッカじゃねーの」
ぼそぼそという佐倉に棗の更なる追い討ち。
キッと振り向き、言い返そうとする佐倉だったが、その前に棗は続けた。
棗: 「人に何でも頼んじゃねーよ。少々下手だろーが、努力した結果の演奏を聞かせたほうが
   凝った楽器を簡単に演奏するより、あいつらは喜ぶんじゃないのか」
目を合わせず、さらさらとよどみなく出てくる言葉は真実。
棗は本当は優しくて、その分きついけど、さり気なく励まして
正しい方向に導こうとする力を持っている。
   「なつめ・・・」
佐倉:「そうやな・・・。よし! リコーダー・・・はちょっと。そうだ、ルカぴょん木琴教えてー」
   「う、うん」

波のように流されて、引いては満ちる気持ち。
佐倉にはまるで航海の途中のように、大きな波がいっつも寄せているのかもしれない。
けれど棗には、穏やかでなだらかな波が、本当はいつも寄せているのかも。
そう思ってくすりと笑いかけると、棗は不思議そうにこちらを見返した。
波に太陽が反射して、眩しいかのように俺は目を細めると、
早速練習しようとせかす佐倉の元へと走り寄った。

お題 by 甘味処


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秘密の秘密のアリス 『蜜柑』 [学園アリス(止)]

あんな、おっきい樹があんねん。
ほんまにようここまで育ったわ、ってじいちゃんなら必ず感心するくらいの大きさや。
なあ? じいちゃん。
ウチは元気です。いつか、ここの学園であったことまるまる全部、話して聞かせたいなあ・・・。

「きっと驚くもんな。じいちゃん、信じへんかもしれん」
本当に色んなことがあった。
最近は棗の妹、葵ちゃんの事件も終わって少しのんびりしている頃。
ウチらは、春を迎えました。
とにかく学園内は広くて、広くて・・・。
それこそ、棗とか流架ぴょんだったらよくサボってたし、
ウチよりかは学園のことに詳しいとは思うけど。

最近、お気に入りの場所を見つけたのです。
そこは北の森、でも奥深くやないから心配せんでもええんやけど。
本当に入り口近くで、そこに大きい大きい、そしてすっごく綺麗な桜が植わっとる。
まだまだ完璧には咲いてへんのやけど、結構花が咲いとってからとても綺麗。
花の香りに誘われたのか、鳥が来てたし。
飛び立って、桜の花びらがぱらぱら落ちるからまた更に綺麗でな。
周りは青い紅葉、草やコケ。
とにかく緑に囲まれて、少し根元の方が陰になっているからより一層桃色が映えるの。
難しい言い方すれば「幻想的」ちゅうんかな。
そこだけは、今んとこ誰にも教えてないねん。
満開になったら蛍や委員長、棗や流架ぴょんや翼先輩やら・・・皆連れてお花見行こう思て。
きっと皆あれみたら驚くよ。
めっちゃ大きくて綺麗やもん!
楽しみやなあ。
お弁当持って、皆と一緒にピクニックや。
どうせなら野田っちや、鳴海センセとかも一緒だと楽しいかも。
特力メンバー全員、クラス全員でもいいかも。
だってあそこ広いし。
・・・・・・雨、降ったりして花落ちんといいなあ。
まだ、まだ降るのは待っといてな?

見上げた空は青空で、日の光が眩しかった。
早く咲いた桜は白くて、所々ピンクが入ってて・・・きらきら光ってるみたいやった。
今日も皆とたくさん遊んだから、心は青空。
明日も天気になりますように。
 
 

Photo by.空色地図
  
 


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君の笑顔を見ていたい 『蛍』 [学園アリス(止)]

「~♪ ふふーん、ふんふん」
「下手くそ」
「音痴」
「・・・っ!」

蜜柑:「な、何や二人してー! うちそこまで言われるほど音痴やない!」
蜜柑が騒ぐと、すかさずつっこむパーマに心読み君。
パー:「うるさいわね、騒がないでくれる?
    佐倉さん、あなた入学してきてからほんっとに変わらないわね」
心読:「成長してないってことだよね」
そして、そんないじける蜜柑を必死に慰めようとする、流架くん。
ルカ:「さ、佐倉?」
蜜柑:「ふんだ。別にいいもん。一人で絵描くもん」
「ちょっと蜜柑、何を描くの?」
そう私が問うと、誇らしげな顔で蜜柑は振り返った。
蜜柑:「蛍、見て見て! これ! 」
そういって差し出したのは、キャラクターものの色鉛筆。
棗君:「なんだよこれ、ガキじゃあるまいし・・・だっせえ」
蜜柑:「まだまだうちは子供ですー。それに、見てみいコレ! 可愛いやろ~?」
ほらほら、と嬉しそうに見せる色鉛筆を目の前に見せられて、
心なしかうっとおしそうだった顔が消えたような・・・ますます不機嫌になったような。
(どっちだよ by心読み)

「でも、蜜柑。色鉛筆なんか持ってどうしたのよ。アンタ絵も下手でしょ」
そう言うと絵も ってなんや、も って! と抗議する蜜柑であった。
蜜柑:「はあ。いやな? コレ店に置いてあって思わず買ってしまったんやけど、
    使わんともったいないやろ? だから、せめて皆の遊んでいるところでも書こうかと」
描き始める蜜柑の手先を見ると、慣れた様子でさっさと描いていく。
だが・・・
キツネ:「うわー」
「下手ね」
棗君:「お前、芸術的センスないんだな」
ルカ:「・・・・・・・・・(佐倉、これはちょっと)」
不評だった。
しかも、姿形からして自分たちが描かれているのは分かるが、
似ていないからより一層憎らしくなってくる。
蜜柑:「えー、そんなあ。だって、これが蛍でー」
「え・・・」
蜜柑:「んで、これが棗ー」
棗君:「マジかよ・・・」
蜜柑:「そしてこれはルカぴょんに、ウサぎんー」
ルカ:「へ、へえ。そうなんだ・・・(言えない! 似てるなんて言えない、どうしよう)」
蜜柑:「んでこれは委員長でー」
委員:「呼んだ?」
蜜柑:「これはパーマでしょ」
パー:「コレが私ですって!? ちょっとやめてよ」
蜜柑:「なんや失礼なー。これはそっくりやろ? キツネ目君に心読み君」
キツ&心読「「どこが」」
ことごとくけなされていく蜜柑は、段々落ち込んでいく。
「ふ。大丈夫よ蜜柑。今はド下手でも、描いていくうちに上手くなるから」
全員:『『『そこまでは言ってないし。さり気にキツイな』』』
蜜柑:「蛍・・・」
ぐし、と泣く蜜柑は涙目で私を見つめる。
蜜柑:「そうやな。ありがとー頑張るねウチ!」
全員:「「「それでいいのか!」」」
 
 

 
Photo by.空色地図
 
 


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Presents!! 『蜜柑』 [学園アリス(止)]

ふふ~ん♪
あんな、今日うちケーキ作るんや。
何でかって?
別に、一月一日でもないし誰かの誕生日ってわけでもないけどな。
なんや作りとうなっただけ。
どうしょっかな~。トッピング
何がいい?
イチゴ? ミカンとかモモとかパインとかもええなあ~。
缶詰あったから栗もいれよっかな。
甘いし、きなこ入れると和風になってええかも・・・・
和風やったら抹茶もええかな。
黒豆とか?

うん、じゃあこれで。
スポンジは今売っとったの買ってきたし。
あとは生クリーム塗って飾り付けて・・・・・・・
あ、ええとこに。
「なあなあ、ルカぴょーん! 食べてみて~?」
ルカ:「佐倉・・・俺に?」
「うん。あ、あとで蛍や棗にも持っていくさかい、気にせんで食べてや!」
ルカ:「・・・・・・うん」
しばし沈黙。
まだまだ沈黙。
何や汗かいてるように見えるのは、うちの気のせいやろか?
ルカ:「あ、ありがとう。おいしかったよ」
「ほんま!?」
コクリ、とうなずくルカぴょん。
やったあ!!
「ほな、皆に食べさせてくる~」
ルカ:「棗・・・・・・倒れなきゃいいけど」

「で・・・ケーキ作ってみました~! なあ、蛍、棗~食べてみて~?」
蛍:「・・・(アンナちゃんが作ったものより恐ろしいわね)」
棗:「・・う」
蛍:「ありがとう、蜜柑。でも嬉しくて胸が一杯なの。
   先に棗君、どうぞ?」
 無言の圧力をかける蛍。
棗:「・・・ッ! 今井・・・・・・」
パク
棗:「・・・・・・」
「なあ、棗。どう?」
棗:「・・・マズ」
バカン砲で撃たれる棗。
棗:「・・・イ(って、当たり前だろ。あの見た目じゃ)」
 棗は撃たれて落ちていく間、一人でそう突っ込んだ。

そしてそれからというもの・・・
しばらく、うちの作ったもんは皆食べてくれませんでした。
そんなあ!! なあなあ、今度のは自信作やねん!


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